査定額⇒やってることはメルカリと一緒?
査定額は「答え」じゃなくて、「これからどう売っていくか」を考えるスタート地点。
不動産の査定って、なんだか“正解のある価格”のように思われがちですが、実際はちょっと違います。
例えるなら、メルカリで「とりあえず高めに出してみる」あの感じに近いんです。
実際、不動産も“いくらで売りたいか”は、変な不動産屋に依頼しなければ、売主さんと決めていくものです。
査定額は、あくまで「このくらいなら売れそうですよ」という目安やスタートラインにすぎません。
■ 売却は「いくらで売り出すか」よりも「いつまでに売りたいか」がカギ
「高く、そして早く売りたい」
それはもちろん私たちも同じ気持ちです。
でも、市場に売却物件が少なく、買いたい人が多くいれば、少々高くても、条件の良い物件から売れていき、
逆に売却物件が多く、買いたい人が少なければ、どの物件も売りづらい。
言われてみれば当然なのですが、結局は不動産もお米や卵と同じように、需要と供給のバランスで成り立っています。
■ 査定額が高い=良い業者、とは限らない
査定を何社かに依頼すると、金額にけっこうバラつきが出ることがあります。
中には、「それ本当に売れる価格ですか?」というような数字を出してくる業者もあります。
売主さんとしては、「高く評価してくれたから、この会社にお願いしよう」と思いたくなるのも無理はありません。
でもそこには、“売却の依頼を取りたいだけ”の査定も混じっていることがあるのが、正直なところです。
特に最近流行っている査定サイトは各業者が他に取られないよう、
「とりあえず高い金額で釣って依頼を受け、後から下げさせよう」という魂胆が透けて見えます。
弊社も決して、「高い金額で売り出すこと」を反対している訳ではありません。
大切なのは「売りたい価格」と「売れる価格」との距離を把握して、「どのくらいの期間を目指すのか」
を明確にすることとが大事なんです。